源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
なんたってウルトラマン
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なんたってウルトラマン
竹内義和【著】
勁文社(勁文社文庫21)
1994(平成6)年8月発行


円谷プロダクションが、創立50周年を記念して「怪獣総選挙」なるイベントを敢行したのであります。
既に投票の締切は終り、結果も発表されてゐます。わたくしは当然、「ツインテール」に清き一票を投じたのであります。
新マン世代のわたくしとしては、バルタンやゼットン以上に思ひ入れのある怪獣なのです。
この総選挙、面白い試みとは思ひますが、何分エントリーされた怪獣の数が少ないですね。「巨大フジ隊員」に投票したかつたのに!と残念がる人もゐたのでは。

まあそれは冗談として、50年近い歴史を持つウルトラシリーズですから、どの作品をリーアルタイムで観たかで、好みの怪獣も当然変るわけです。
『なんたってウルトラマン』の著者、竹内義和さんは第一期世代なので、やはり『Q』『マン』『セブン』を高く評価してゐます。それ以降のシリーズは、内心どうでもいいと思つてゐるやうな書きつぷりであります。

本書ではまづ、なぜウルトラマンが過去のヒーローと一線を画し、人気者になつたのかを考察します。
キーワードは「日本独自の(脱スーパーマン)ヒーロー」「(等身大ではない)巨大ヒーロー」「可視光線」といつたところらしい。
次いで、「ウルトラマン」全39話を観直してマヌケな箇所に突込みを入れます。話を面白くしやうとして、一部事実を曲げてゐるのはいただけませんな。
そしてかつての怪獣少年(著者)が考察した怪獣論。
次の章は歴代ヒロインについて述べる。桜井浩子さんは、「江戸川由利子」の時は萌えるのに、「フジアキコ」ではどこか無機質な印象に変る。なぜだらう。
その次は実相寺昭雄論にわざわざ一章を費やしてゐます。どう考へても、この監督は過大評価されてゐるよね。

古くからの友人が集まると、昔のヒーローの話で盛り上がることが多いのですが、本書はそれを一人でやつてのけた一冊と申せませう。結論を述べますと、抜群に面白いですよ。

なんたってウルトラマン (勁文社文庫)なんたってウルトラマン (勁文社文庫)
(1994/07)
竹内 義和

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