源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
おちおち死んでられまへん
おちおち死んでられまへん 斬られ役ハリウッドへ行く (集英社文庫)/福本 清三

¥600
Amazon.co.jp

おちおち死んでられまへん 斬られ役ハリウッドへ行く
福本清三【著】
小田豊二【聞き書き】
集英社(集英社文庫)刊
2007(平成19)年7月発行


現在民放唯一の連続時代劇として孤軍奮闘する「逃亡者おりん2」にて、なんと福本清三さんがレギュラー出演してゐるではありませんか。
しかも、おりんを狙ふ謎の悪党集団「剣草」の首領役であります。大物なのです。因みに役名は酉兜幽玄(とりかぶとゆうげん)。名前からして只者ではない。

本書は、そんな福本さんが「ラストサムライ」に出演した時のエピソオドが中心になつてゐます。聞き書き担当は前作「どこかで誰かが見ていてくれる」と同様、小田豊二さんであります。どうやら何度も京都まで足を運んだやうです。

全編読みどころで、前作同様痛快な清三語録が実に良い。
「ラストサムライ」に出演してみて、日米の映画に対する考へ方がずゐぶん違ふことに気付いたさうです。
ハリウッドでは、日本の時代劇みたいな映画的約束といふものがないらしい。リアリズムを追求するのだとか。日本の時代劇にオーヴァーアクションが多いのは、歌舞伎出身の役者が多かつた影響ですかな。確かに冷静に考へれば、不自然なのですが、福本氏のいふやうに、それが日本映画のいいところでもあります。やはり娯楽映画には荒唐無稽さとか、夢を与へる要素がほしいところです。

また、年輪を重ねた人ならではの人生観がそこかしこに散りばめられ、思はずうなる箇所も多い。河出書房ではないが、ヘタな人生論より福本清三、てな感じです。
今度は「おりん」に関するネタを中心に、三冊目を待望するのもであります。では。
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://genjigawa.blog.fc2.com/tb.php/14-348f9d64
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック