源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
駅は見ている
駅は見ている (角川文庫)駅は見ている (角川文庫)
(2001/10)
宮脇 俊三

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駅は見ている
宮脇俊三【著】
角川書店(角川文庫)刊
2001(平成13)年10月発行


20年以上も前に小学館から、全12巻からなる『JR・私鉄全線各駅停車』といふシリーズが刊行されました。
これは「路線」ではなく「駅」を中心に編纂されたシリーズで、駅のデータブックとしても使へるユニイクな読み物であります。
『駅は見ている』は、そのシリーズに連載された、宮脇俊三氏による駅のルポルタージュでございます。この『JR・私鉄全線各駅停車』は、当時わたくしも定期購読してゐたので愛読したものであります。
一冊にまとまると、また違ふ趣がありますな。なほ、連載分だけでは分量が足りないので、「車窓・駅・駅弁」「フリーきっぷの旅」が加へられてゐます。

駅の実態を活写するにあたり、『駅は見ている』とはまことに当を得たタイトルと申せませう。著者は「少しキザ」と謙遜してゐますが、そんなことはない。鉄道開通以来、駅は存在するわけですが、市井人の人生を一番見てきた舞台はやはり駅ではないかと思ふのであります。
宮脇氏はさういふ駅たちを愛情をもつて描写します。夕張や門司港のやうに、昔日の栄光に押しつぶされまいと頑張る駅とかは感情移入しますな。
東京駅では、日本各地から集まる「ごみ」の問題に特化して述べるなど、通り一遍の紹介に留まつてゐないところが宮脇氏らしい。

読後は、ふらりと近所の駅に立ち寄りたくなる。さういふ一冊であります。ぢや、おやすみ。

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