源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
北方領土 特命交渉
北方領土 特命交渉 (講談社プラスアルファ文庫)北方領土 特命交渉 (講談社プラスアルファ文庫)
(2007/12/21)
鈴木 宗男、佐藤 優 他

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北方領土 特命交渉
鈴木宗男/佐藤優【著】
講談社(講談社プラスアルファ文庫)刊
2007(平成19)年12月発行


久々の更新。これは北方領土の日に合はせて読んでゐた本ですが、ここで取り上げるのが一ヶ月以上遅れてしまひました。理由は、愚図愚図してゐたからであります。と態々言ふことではないですね。
『北方領土 特命交渉』の著者二人は、一時期日本国の敵みたいに言はれ、(恐らく)その実情以上に迫害された経験を持ちます。それゆゑ、本書には世間への怨みつらみが満載なのかと警戒しつつ読み始めたのですが、その心配は杞憂でありました。
このお二方は予想以上に高い見識を持つてゐるのだなあ、と感心した次第であります。ま、冒頭で宗男氏も反省してゐる通り、外務省の腐敗化に一役買つてゐたことも事実のやうですが。

橋本・小渕・森の各総理のもと、特命を受けて実際に交渉に当つてきた宗男氏本人ですから、その言葉には臨場感がありますな。必ずしも疑惑の総合商社ではなかつたやうです。極秘情報を守るために、証言で言へないこともあり、一層疑惑を深めた面もあります。ムネオハウスも、実態は報道とはちと違ふみたい。世論の流れに乗るマスコミ報道の恐ろしさがここでも表れてゐますね。

その特命交渉により、ロシヤとパイプを築いてきた宗男氏でしたが、北方領土問題が解決しちやふと困る人たちが彼の行く手を阻んだのださうです。領土問題でメシを喰ふ人たち(本書では実名で出てゐます)が失業するので。そして宗男バッシング。さらに小泉政権での無為無策。
宗男氏が退場させられた後、あと少しで手が届きさうだつた北方領土は、再び遠い地へとなつてしまつた。
外交問題は粘り強い交渉の積み重ねが重要かと勘案しますが、ここで振り出しへ戻つてしまつたのですねえ。

本書で鈴木宗男さんの印象がちよつと変りました。本書で実名批判された方たちは、何かしらの反応を示していただきたい。わたくし共としても、双方の主張を聞きたいものです。
ちと古い本ですが、読んで損はないと申せませう。あ、もし損しても責任は取りませんが。

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