源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
ジュリアス・シーザー
ジュリアス・シーザー (新潮文庫)/シェイクスピア

¥420
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ジュリアス・シーザー
ウィリアム・シェイクスピア【著】
福田恆存【訳】
新潮社(新潮文庫)刊
1968(昭和43)年3月発行
1979(昭和54)年3月改版
2005(平成17)年5月改版


3月15日。シーザーに占ひ師が「3月15日に気をつけなさい」と忠告した日です。
本書『ジュリアス・シーザー』は、沙翁作品の中でも地口や無駄話が少ない。結末へ向つてまつしぐら。流線型でカッコいいのであります。

ポンペイとの戦に勝利したシーザー。ローマ市民のヒーローとなつて王冠を捧げられまます。
ところが権力が集中することに不安を抱く一派もゐまして、人望のあるブルータスにシーザー暗殺をそそのかすのであります。
ブルータスは懊悩しますが、私利私欲のためではないと、結果シーザーを殺害するのでした。Oh!

ブルータスは、ローマ市民に暗殺の理由を説明して、彼らを納得させてしまひます。今度はブルータスが市民の英雄になるのですが、直後、アントニーに演説の機会を与へてしまつたのが命取りに。
ここでアントニーは、巧みな煽動によつて市民の心をつかみ、大逆転をするのです。
シーザーの善行(?)を述べ、彼に野心はなかつたと説く。しかしブルータスは野心を抱いてゐたといふ。そしてブルータスは公明正大の士である...
このくだりはまことに有名で、教科書にも登場しました。お陰でブルータスは追ひつめられ、最後は切ないことになりました。
彼はワキが甘かつたといふしかない。

人間の本質といふものは、洋の東西問はず昔も今も変らないものであることだなあ、と感じるのが沙翁の芝居であると申せませう。
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