源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
相撲道とは何か
相撲道とは何か (ロング新書)相撲道とは何か (ロング新書)
(2007/11/01)
大鵬

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相撲道とは何か
大鵬幸喜(納谷幸喜)【監修】
ロングセラーズ(ロング新書)
2007(平成19)年11月発行

たつた今白鵬関の優勝を見届けたところであります。キセノン残念。直接対決での立会ひの失敗が悔やまれます。
それよりも白鵬は横綱なのだから、相手に合はせて欲しいものです。双葉山や大鵬は相手がわざとタイミングをずらして立たうとしても、「いつでもどこからでもいらつしやい」とばかりにデンと構へて受けたものです。いや、双葉山は当然リアルタイムで見てゐないので伝聞ですがね。知つたかぶり失礼。

今場所中には、元大関魁傑の西森輝門氏が急死するといふ衝撃もありました。
人気力士でしたよ。肌浅黒く無骨な印象なのに、若い女性ファンが多かつたのです。当時の蔵前国技館を黄色い声援で埋めたのも懐かしい。
魁傑は真面目を絵に描いたやうな力士でしたねえ。横綱大関が黒星先行になると、簡単に途中休場してしまふ風潮に反発し、「休場は試合放棄」と喝破したのであります。特に横綱は、どれだけ休まうが降格は無いし月給は入るので、優勝の望みがなくなると簡単に休場する奴がゐたのですよ。俗に「黒星病」なんて言つてゐました。
そのクリーン精神は弟子の横綱・大乃国にも引き継がれたやうで、真の怪我や病気以外は皆勤し、7勝8敗と負け越してしまつたことも有るほど(まあ負け越し自体は褒められたものぢやないが)。



『相撲道とは何か』。一見、元横綱大鵬こと納谷幸喜さんの著書みたいですが、良く見ると小さく(監修)と書いてあります。それなら真の著者は誰かといふと、これがどこにも書いてゐないので分かりません。怪しいですな。
第一章でやたらと品格のことに触れてゐて、やれやれ先が思ひやられるわいと思つたのですが、第二章以降は大相撲のしきたりやルールなどをトリビア風に語つて、中中面白い。
どちらかといふと相撲には詳しい方だと自負してゐたわたくしですが、案外と知らぬ事もあり、失礼ながら拾物の一冊でありました。

伝統的神事と、近代スポーツの両面を求められてゐる大相撲。八百長騒動の後、魁傑の前放駒理事長が進めた改革の芽を、なぜか返り咲いた北の湖理事長が摘んで仕舞はぬやうに、監視する必要があると申せませう。

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