源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
円谷英二の言葉
円谷英二の言葉―ゴジラとウルトラマンを作った男の173の金言 (文春文庫)円谷英二の言葉―ゴジラとウルトラマンを作った男の173の金言 (文春文庫)
(2011/04/08)
右田 昌万

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円谷英二の言葉―ゴジラとウルトラマンを作った男の173の金言
右田昌万【著】
文藝春秋(文春文庫)刊
2011(平成23)年4月発行


著者の右田昌万氏は、いはゆる平成ウルトラシリーズのメインライターとして活躍した人。
私見ですが、この人は円谷作品の良心を受け継ぐ本流を走つた印象があります。初期の上原正三氏や市川森一氏に匹敵する貢献者と言へるのではないでせうか。
俳優としても活動してゐます。まあ多才な人といふことですね。

その右田氏が紹介する、円谷英二の名言金言を集めた一冊でございます。
第二期ウルトラ世代のわたくしにとつて、「円谷プロ」は憧れの対象でした。もつとも小学生の頃は友人たちと「えんたにプロの怪獣はビープロよりも良いね」などと語り合つてゐました。当てにならないのであります。
ちなみに第一期世代は、マラソンの円谷幸吉選手を知つてゐたため、ちやんと「つぶらや」と読めたさうです。わたしらの年代は円谷選手をリアルタイムで知らないのです。

まあそれはそれとして。
混迷に生きるビジネスマンにも参考になるなどと、こじつけ気味に紹介する人もゐます。しかし円谷の金言を参考にし活かせる人は、相当に自助努力してゐるのではないでせうか。著者もいふ。「多くのビジネスマンがため息をもらす中、今一度、見つめ返してほしい。円谷英二の百分の一も自分は努力しているのか?」
立ち読みでも読破出来る分量ですが、その中身は重い。

なほ、わたくしが一番印象に残つたのは、東宝が円谷班のために作つた特撮用スタヂオを、世界の黒澤が気に入つて使用してしまひ、肝心の円谷が使へず放つた言葉。「うちのために建てたんだろう」。
「黒澤天皇」の我儘振りが窺へる一言ですなあ...

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