源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (新潮文庫)グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (新潮文庫)
(2013/03/28)
辻野 晃一郎

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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
辻野晃一郎【著】
新潮社(新潮文庫)刊
2013(平成25)年3月発行


書名を見て、次のやうに連想しました。
「ソニーの凋落が喧伝されて久しい。かつては世界をリードした憧れの企業だが、中中苦境から脱せぬやうである。しかし、今をときめくグーグルもソニーから学んで大きくなつたのである。俺(著者)がソニーに在籍してゐた頃の話を聞かせてあげるよ。ここから復活のヒントでも掴んでくれたら嬉しいなあ」
きつと著者はかういふ感じで執筆したのではないかと。

一読したら、内容は概ね予想通りでした。
22年間勤めたソニー。ヒット商品の開発も手がけた著者ですが、硬直してしまつた組織の壁に阻まれ、自らの力量を示せない環境に負けてしまふのであります。
ソニーを退社し、ハローワークに通う日日。ところで著者もつぶやいてゐますが、このネーミングは何でせうね、今さらですが。
青島幸男氏が東京都知事の時、議会で「ハローワークとは何か」問ふて莫迦にされましたが、「公共職業安定所」なら当然知つてゐるわけです。

それはともかく、著者は新しい会社を立ち上げます。その途端、スカウト会社から「グーグル」へのヘッドハンティングの電話が! デキる人は違ふねえ。
結果としてグーグル日本法人の社長を3年間勤めて退社します。その後は「アレックス株式会社」を創業し、現在に至るらしい。
かうして見ると、本人の才能努力はもちろん有るにしても、順調な人生ではありませんか。過去の成功体験はいらんと言ひながら、ソニー時代の「コクーン」「スゴ録」での実績をやたらと強調するのも微笑ましいですな。いや、別段皮肉つてゐるのではないよ。

文庫カヴァーの宣伝文には、「読む者を勇気づける」とありますが、むしろ自信喪失させる可能性がありますな。読み物としては面白い一冊なので、余計な効用を期待しない方が良いですね。自分を重ね合せて読まないやうにしませう。

さて夜も更けてまゐりました。ではこのあたりでご無礼します。

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