源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
国語入試問題必勝法
国語入試問題必勝法 (講談社文庫)国語入試問題必勝法 (講談社文庫)
(1990/10/08)
清水 義範

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国語入試問題必勝法
清水義範【著】
講談社(講談社文庫)刊
1990(平成2)年10月発行


私は清水義範さんの小説が大好きなのです。初めて読んだのがこの『国語入試問題必勝法』で、たちまちファンになり、『バールのようなもの』で決定的にのめりこんだのであります。
本書のハードカバー版が出たのは1987(昭和62)年ですが、その翌年私は書店員になつてゐます。
まだ新人の私は、本書を何の疑ひもなく「学習参考書」の大学入試コーナーに陳列してしまひました。だつてさう思ふぢやないですか。違ふ?
店長からは、嫌味を言はれてしまひます。
「ふうーん。君はギャグのつもりでわざとやつたんだよね? なかなか大したもんだ...馬鹿野郎!これは小説だア!」
少し切ない思ひ出です。

7編の短編が収められてゐます。表題作ももちろん面白いですが、『猿蟹合戦とは何か』の最後、「わたしの表記法について」には爆笑しました。大胆にも丸谷才一氏の『忠臣藏とは何か』をパスティーシュしてゐます。そのせいか文庫版解説を丸谷氏当人が書かれてゐます。丸谷氏の若い友人の意見では、『猿蟹合戦とは何か』は清水義範の最高作だ、みたいなことを述べたやうですが、丸谷氏は「首肯しかねるのだ」「からかはれてゐる当人なのだから、どうも何となく釈然としないのである」...
これまた笑へますね...

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