源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
うたかたの日々
うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)
(2002/01)
ボリス ヴィアン

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うたかたの日々
ボリス・ヴィアン【著】
伊東守男【訳】
早川書房(ハヤカワepi文庫)刊
2002(平成14)年1月発行


卒論のテーマがボリス・ヴィアンでした。そのタイトルは「ボリス・ヴィアン」。丸谷才一氏の卒論タイトルが「ジェイムズ・ジョイス」であることを知り、真似をしたのであります。大それた奴です。
本書は「日々の泡」といふ邦題でも知られてゐます。こちらの方がより原題に忠実な訳と言へませう。(仏題L'ecume des jours)
裕福な生活を送る若者コランは、一目惚れした娘クロエと結婚しますが、クロエは肺に睡蓮が咲く病気に犯されてしまふのです。この二人の純愛物語を中心に話が進みますが、他にもコランの友人であるシック(お金に困つてゐる)とニコラ(コランに料理番として雇われてゐる)に、それぞれアリーズとイジスといふ恋人がゐて、都合3組のカップルが登場します。
そしてクロエの発病以降、この3組は悲劇的な結末にまつしぐらに向つてしまふのです。ああ。
まことに残酷な、切ない恋愛小説となつてゐます。
この早川書房の全集版は入手しにくいですが、ハヤカワ文庫版が出てゐるので、ぜひ読んでみてください。新潮文庫の『日々の泡』(訳・曾根元吉)も同じものです。

実はこの小説、日本でも映画化されてゐるのですね。私は観てないけど。
設定を日本に移して、登場人物も日本人ばかりですが、ヒロインの名前だけ「クロエ」と原作通りになつてゐる。そして演じるのはともさかりえさんだといふことです。どうなつてゐるのか。釈然としませんが、観てゐないので云々いふのはやめませう。
ではさやうなら。

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