源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
なぜ「英語」が聞き取れない、話せない
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なぜ「英語」が聞きとれない、話せない
グレゴリ・ストリカーズ【著】
根本政則【訳】
英友社刊
1979(昭和54)年11月発行


日本人の多くが、中学高校と6年間は英語を勉強するのに、自在に英語を使へる人が少ないのはなぜでせうか。グレゴリ・ストリカーズさんは、日本の英語教育が本物の英語を教へてゐないと指摘しました。また、聞き取りを軽視しすぎであるとも。本来、言語は「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」の順番で覚えるのが自然なのに、日本では逆行して教へてゐるので、身につかない。

なるほど、水はワラで20はトゥウェニーと、ネイティブは発音記号通りに喋りませんね。しかしこの考へは「英語の学習開始は、早ければ早いほど良い」といふ意見に通じるものを感じて、私は警戒します。
現役の中学・高校生はこの本はむしろ読まない方が良いかもしれません。なぜなら、私がその頃に読んで、日本の英語教育に対して完全に信用を失つてしまつたからであります。どうせこんな授業を受けてもモノにはならないのだなあ、虚しいなあ。それまで結構あつた英語熱が一気に冷めてしまひました。試験対策もせず、宿題もやらないようになりました。ああ、それは本書のせいではありませんか。さうですね。

北九州市出身の英語教師に本書の話をすると、「この著者は日本の事情をあまり知らないから...」とつぶやき、グレゴリさんに懐疑的な姿勢を示したのでした。その時は「ははあ、自らが属する英語教育界を罵倒されたから批判するのだな」と邪推したものであります。「いや苦心、それは違ふよ」とたしなめる先生を後にして、私は帰途についたのでした。
先生、申し訳ありませんでした...

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