源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
「鉄」道の妻たち
「鉄」道の妻たち―ツマだけが知っている、鉄ちゃん夫の真実 (交通新聞社新書)「鉄」道の妻たち―ツマだけが知っている、鉄ちゃん夫の真実 (交通新聞社新書)
(2010/12)
田島 マナオ

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「鉄」道の妻たち―ツマだけが知っている、鉄ちゃん夫の真実
田島マナオ【著】
交通新聞社(交通新聞社新書)刊
2010(平成22)年12月発行


テツの生態を紹介した書物は多いが、その妻たちは何をしてゐるのか。何を考へてゐるのか。さういふ調査をした一冊であります。まあ色んな出版物が発行される中、本書みたいなものが在つても不思議はなからう、てな感じですかね。

テツどもは基本的に単独行動をします。自らの趣味を全うするためには、全てを犠牲にして、可処分所得のほとんどをテツ活動のために次ぎ込むのであります。そこに他人の入り込む余地はありません。まして女性同伴などは想像もつかないのです。一般的な傾向として、生活に女性の影が濃くなつてくるにつれて、テツ活動は鳴りを潜めてゆくものであります。だから中中結婚しないテツは多い。結婚したらこの優雅な趣味生活に終止符を打たねばならぬかも知れないといふ恐怖があるからです。

しかし結婚しても活動の幅を縮小しながらでもテツを続ける人もゐます。かかる果報者は、必ずデキた(理解のある)女房に恵まれてゐる筈。本書ではさういふ天使のやうな奥様方を紹介してゐるのであります。

著者は「アットホーム鉄」「海外のめり込み鉄」「オレ様鉄」「似たもの夫婦鉄」「今では仕事鉄」の五つに分類し、それぞれの妻を取材、紹介してゐます。
取材を受ける時点で、人よりも大らかな人となりが想像できますが、それにしても本書に登場する妻たちはデキてゐる。ふうん。一般に女房とは、こんなに優しいものなのかね。いや、深い意味はございませんが。

しかし「オレ様鉄」の旦那たちはとんでもない思考回路をしてゐますね。社会不適格者といふか。かういふ男性さへ妻は不満を抱きながらも支へてゐる。立派ですなあ。かかる迷惑な「オレさま鉄」は、結婚しない方が好いね。周囲に厄災をふりまく。『開運!なんでも鑑定団』で、高価な骨董品を買ひ込み、生活費まで趣味の世界につぎ込んで家族の顰蹙を買つてゐる人たちを連想しました。

本文もさることながら、各章の間に挟まれる「「鉄妻」調査結果」なるアンケート集計も興味深い。インタビューした著者も、答へた鉄妻たちも、ご苦労さまでした。
それでは又お会ひしませう。

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