源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
完本・地獄くん
完本・地獄くん (QJマンガ選書 (04))完本・地獄くん (QJマンガ選書 (04))
(1997/07)
ムロタニ ツネ象

商品詳細を見る

完本・地獄くん
ムロタニ・ツネ象【著】
大田出版刊
1997(平成9)年7月発行


「苦心さん、このマンガ面白いよ」と、以前同じ職場で働いてゐた女性に薦められました。
表紙を見ただけで「うわッ、変な顔」と興味をそそられました。実際変ですよね。
貸してくれると言つてくれたのですが、若干の逡巡の後、自分で注文して取り寄せました。
知る人ぞ知るの有名なマンガのやうです。
貸本マンガの雰囲気ですが、黎明期の「少年サンデー」に連載されたとか。ほほう。

第1話「スペア・タイヤの悲鳴」から第4話「一万円札の中」までは正統な勧善懲悪の話。地獄くんの強烈な、あまりに強烈なキャラクタアでぐいぐい読ませます。といふか、それ以外ない。
地獄くんの胸ポケットに入つてゐる「万年とっつあん」が良い味出してます。死んだ女性を甦らせたり、火事に巻かれた絶体絶命の子供を繭で守つたり、大活躍であります。
悪玉は「目には目を」のハンムラビ法典式で討伐されます。あるいは「ザ・ハングマン」のダーク版でせうか。

第5話「地獄の声」は、正義感の強い少年・三太郎くんの悲しい物語。自分の命と引換へても、悪事は看過出来ぬ真面目な少年です。せめて彼の魂は死界で安らかにあらんことを。
最終話「死神工場の巻(前後編)」は、それまで無敵のスーパーマンだつた地獄くんが、囚はれの身になるなど、大苦戦を強ひられます。活劇がエスカレートして作者も収拾がつかなくなつたのか、脱出を試みる地獄くんたちが再び閉ぢ込められ、地獄くんが「死神めっ!!......」とつぶやくところで(未完)となつてゐます。何といふことか。

併録された「スリラー小僧 恐怖のハエ男」に至つては、もう何が何だか分からない。
ハエ男が何なのか結局分からないのです。騒動を無意味に引張る割には、結末があまりに呆気ないし。
まあ読んでみてといふしかありませんね。いや、読まなくても...

スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://genjigawa.blog.fc2.com/tb.php/281-6d7823aa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック