源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
時が滲む朝
時が滲む朝 (文春文庫)/楊 逸

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時が滲む朝
楊逸【著】
文藝春秋(文春文庫)刊
2011(平成23)年2月発行


大学に進学した二人の青年、梁浩遠と謝志強。なかなかの純情者たちであります。
中国ではいまだにかういふ若者が多いのでせうか。
早朝に大声で叫んだり、テレサ・テンの歌に恥かしがつたり。日本の若人だと「友情」なんて言葉を口にするのも照れるのではないでせうか。

民主化を渇望する現代中国の若者を描いて、余すところがない...と言ひたいところですが、随分と慌しく話が進んでしまひ、もう少しじつくりと味はひたいと思ひました。
天安門事件についても、あつさりと記述されてゐるやうな印象です。もつと長篇で扱ふ題材では? もつたいないのであります。

とは言へ、これは力瘤の入つた力作と申せませう。少なくともわたくしは、この著者の他の作品も読んでみたいと勘考いたしました。


作者の楊逸さんの名前に「ヤン・イー」とルビがふつてあります。昔なら「よういつ」とでも書いたでありませう。
最近では、中国人の名前も現地の発音に近い表記がされてゐるやうです。新聞でも、胡錦濤(フーチンタオ)とか、温家宝(ウェンチアバオ)なんて書いてあります。
魯迅も現在ならルーシュンとして紹介されたでありませう。だからどうだと言ふわけではないがね、ちよつと書いてみただけです。

ぢや、おやすみなさい。

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