源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
出身地でわかる中国人
出身地でわかる中国人 (PHP新書)出身地でわかる中国人 (PHP新書)
(2006/01)
宮崎 正弘

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出身地でわかる中国人
宮崎正弘【著】
PHP研究所(PHP新書)刊
2006(平成18)年1月発行


日本でいふ「人国記」の中国版を目指した本のやうです。
「人国記」とは、各地方の出身者から風俗習慣・そこに住む人たちの気質などを比較してみたりするもの。よく見かけるのは47都道府県の県民性とか風土を雑学風に記した書物ですね。○○県人は目立ちたがり屋とか、△△県人はおつとりした性格の人が多いとか。そんな簡単に決め付けてくれるなと憤慨する向きもあるでせう。自分が住む愛知県で語るなら、尾張と三河は違ふし、三河でも豊田と岡崎は同じではない。
そもそもさういふ書物を世に出す人は、どのやうな取材活動をしてゐるのでせう。

この『出身地でわかる中国人』は、まづ執筆に相応しい人が書いたといふ点が第一の勝因ではないでせうか。
なにしろ中国といつても一つの国として語るには広すぎるし、このテエマで1冊書ける人はさうゐないでせう。何度も中国各地へ行く人は多いかも知れませんが、取材力構成力筆力を兼ね備へた人物はぐつと減ることでせう。

全省を個別にとりあげてゐては大変といふことで、5つの「経済圏」に分けて解説してゐます。
乱暴にまとめれば北京・上海・広州・福建省・旧満州の5つらしい。中国人自身が「北京愛国」「上海出国」「広東売国」と評してゐるさうです。
各省の大物出身者が紹介されてゐて、断片的な歴史の知識が得られます。後半になると、著者の見聞録の趣になつてきます。中国各地のガイド本としても読めるでせう。著者の思想的立場と相容れない人もゐるでせうがね。
でも、やはり一つの国として扱ふのは無理があるかも...

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