源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
鉄娘な3姉妹
鉄娘な3姉妹 (サンデーGXコミックス)鉄娘な3姉妹 (サンデーGXコミックス)
(2009/06/19)
松山 せいじ

商品詳細を見る

鉄娘な3姉妹 1
松山せいじ【著】
小学館(サンデーGXコミックス)刊
2009(平成21)年6月発行


かなり変なマンガであります。
鉄道マンガですが、月刊IKKIで連載されてゐた『鉄子の旅』初代編集である「イシカワ」さんが、サンデーGX誌上で手がけたもの。IKKIのテツ編集長といひ、自分の趣味で連載を決めてしまつて良いのでせうか。小学館は大丈夫なのか。既に2巻まで出てゐて、3巻も近刊となつてゐます。ところで、「鉄娘」は「てつこ」と読みます。念のため。

『鉄子の旅』に比べれば、鉄道情報マンガの面がより強くなつてゐます。松山せいじさん自身がテツであることが理由のひとつでせう。紹介する路線・車両は鶴見線、トンネル駅、いすみ鉄道&小湊鉄道、急行能登、加賀一の宮駅など『鉄子の旅』とカブつてゐます。テツが紹介したいものは、大体似てしまふのでせうかね。
鉄道の描写はかなり細部にこだはり、玄人も唸らせます。そこまで描いても分かる人は少ないのではないかと思つたりもしますが、作者のプライドなのでせう。「グッたいむ」の投稿といつても、何ソレとつぶやく人が多いのでは。

タイトルの3姉妹とは、伝説(?)のテツと呼ばれる福音寺国鐡の娘たち、長女の福音寺美章(撮りテツ)・次女の福音寺美唄(乗りテツ)・三女の福音寺備後(模型テツ)のこと。松山せいじさんらしい萌えキャラですが、リアルな鉄道描写を背景にして、浮いてゐます。故あつて、全国の親戚に3人別々に預けられてゐたのが、10年振りに東京駅で再会し、父を捜す旅に出るのであります。連載マンガとしては、設定に少々無理がございます。毎回同じ展開となるため、回を重ねる毎にゲストキャラにも工夫が見られますが、テツ以外にも読者を増やすならば、ここらで思ひ切つた新展開を望むところであります。
しかし鉄道に対する愛情は一級品ですね。『鉄子の旅』の菊池直恵さんが非鉄で終始醒めた視点で描いてゐたのと好対照なのです。案外な長期連載になるのかも知れませんね。

スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://genjigawa.blog.fc2.com/tb.php/330-97e6495b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック