源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
にんじん
にんじん (岩波文庫)/ルナアル

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にんじん
ルナアル【著】
岸田国士【訳】
岩波書店(岩波文庫)刊
1950(昭和25)年4月発行
1976(昭和51)年2月改版


にんじんはルピック家の末弟であります。その風貌から、家族からは「にんじん」と呼ばれてゐます。何かと冷たい扱ひを受けてゐるやうですが、決してへこたれた様子を見せないのであります。
などと書くと、未読の人は「ほほう、可哀想な少年が逆境に負けずにひたむきに頑張つて、成長する感動物語だな」と思ふかも知れません。

必ずしもさうではない。にんじんは結構計算高く、残酷な一面も持ち合はせてゐます。ウソもつく。少年文学の古典と呼ばれる作品の主人公としては、どうなのかねといふ意見もありませう。

しかし、冷静に振り返ると、まことにリアルに少年の心理を描いゐるのは間違ひありません。少なくともわたくしの少年時代を思ふと、全く純真ではなく、打算と妥協の毎日であつたやうな気がします。子供つてのはそんなもんさ。

違ひますか。

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