源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
女の警察
女の警察 (新潮文庫)女の警察 (新潮文庫)
(1981/11)
梶山 季之

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女の警察
梶山季之【著】
新潮社(新潮文庫)刊
1981(昭和56)年11月発行


チャンネルNECOにて、小林旭主演の「女の警察」シリーズ全4作が一挙放送されました。
いやあ、いいですね。マイトガイ。日活も末期の作品群なので、共演陣はまとまりのない顔ぶれであります。
その中で、シリーズを通して出演する青江三奈さんは「女の警察」にぴつたりであります。
映画に満足したところで原作の梶山季之『女の警察』を読んでみました。

主人公・篝正秋はキャバレーを経営する<暁興業>の保安部長。保安部とは、店に勤めるボーイやホステスなどを管理する部門なのであります。女性のスカウトや引き抜きをしたり、時には借金を作つて逃げたホステスを、草の根を分けても探し出して来るので、人は彼のことを<夜の署長>とか<女の警察>などと呼ぶのでした。

篝の友人である玖島太郎が自動車事故で死亡するところから話が始まります。酒を飲んでの運転といふことで、警察では運転操作を誤つての事故死と断定しました。
しかし彼の未亡人が語つた<夫は殺された>といふ言葉から、調査を始めるのであります。
それとは別に、60万円の借金を踏み倒して逃げたホステスを捜索するうちに、友人玖島が殺されたことをつきとめ、さらに山陽新幹線の用地買収をめぐる汚職を嗅ぎ付けてしまふのです。この辺はいかにも梶山季之らしい。
これらの事件が最後にはすべてつながつてゐることが分かるのですが...

映画を先に観てしまつた人にとつては、「あつ」と驚く結末になつてゐます。
佐野洋氏は「盛り場ミステリー」なるジャンルを命名し、「女の警察」もその優れた実例のひとつであるとしてゐます。
しかし梶山季之の再ブームも遠くなり、入手はあまり簡単では無いかも知れませぬ。ご無礼しました。

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