源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
連合赤軍「あさま山荘」事件
連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」 (文春文庫)連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」 (文春文庫)
(1999/06)
佐々 淳行

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連合赤軍「あさま山荘」事件
佐々淳行【著】
文藝春秋(文春文庫)刊
1999(平成11)年6月発行


1972(昭和47)年、日本中を震撼させた「あさま山荘」事件を再現したノンフィクションであります。当時現場で指揮をとりました佐々淳行氏が臨場感たつぷりに綴つてゐます。
ところで、今ではこの事件はどのくらゐ認知度があるのでせうか。
事件発生から来年でもう40年になるので知らない人も多いのでせうね。

さういふ「あさま山荘つて何?」と思つた人にとつては、とりあへず読んでおきたい一冊と申せませう。
警視庁の機動隊側から見た一方的な内容だといふ批判も聞きますが、あくまでも佐々氏が自分の立場で書いたものであります。かういふ内容になるのは当然と申せませう。
連合赤軍側からの証言、あるいは長野県警側の言ひ分もあるでせうが、事実をもつて反論するべきでありませう。

また、深刻な内容にも拘らず随所にユウモワを感じさせる箇所があります。これにも難色を示す方々がゐるさうですが、先の見えない現場で指揮をとる立場とすれば、常に張詰めた精神状態でゐるのは限界があるのではありますまいか。それこそ本書に出てくる「シェル・ショック」に陥つてしまふのではないでせうか。意図的に「笑ひ」を挿入させながら任務に就く、といふのも手のひとつと思はれます。

幸ひ、「あさま山荘」に関してはさまざまな立場からのリポートが発表されてゐます。
余裕のある人は読み比べてみるのも一興でございませう。

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