源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
女検事ほど面白い仕事はない
女検事ほど面白い仕事はない (講談社文庫)女検事ほど面白い仕事はない (講談社文庫)
(2002/08)
田島 優子

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女検事ほど面白い仕事はない
田島優子【著】
講談社(講談社文庫)刊
2002(平成14)年8月発行

本書のタイトルは版元側の意向かもしれませんが、わざわざ「女検事ほど~」と「女」といふ文字が付されてゐるのは、やはり珍しいといふことなのでせう。
著者田島優子氏が学生時代に就職活動をしてゐた頃、現在では考へられぬほど、待遇面で男女差がありました。そもそも採用時点で、女性といふだけで門戸が閉ざされてゐたのであります。

さういふ時代に、猛勉強で司法試験に合格した著者。一般的な民間会社では、女性をまともに働かせるところは数少なく、さまざまな差別が存在してゐたさうですが、法曹界はまだ女性差別がマシな世界だと思はれたのが理由のやうです。
で、最初は弁護士志望だつたのですが、弁護士の実態を知り嫌気がさして検事になるのでした。

捜査や取調べ、裁判の実態などが活写されてゐて面白いのですが、それよりも「この国で女が仕事をするのは、何と障害が多いことか」と、男女差別の訴への方に力点が置かれてゐるみたいです。
あとがき(「おわりに」)でも、「男なんて、体面ばかり気にして、小心で臆病で、思い切ったことが何も出来ないスケールが小さい連中で、本当は、女のほうが元気で実行力がある」と述べてゐます。さぞかし過去に嫌なヤツに嫌なことをされたのでせうね。

斯界の内幕話などを期待する本ではなく、田島優子といふ一女性検事の職務経歴書として、まことに興味深く読めます。
尚、田島氏はその後、弁護士に転身したさうです...

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