源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
一握の砂・悲しき玩具
一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)/石川 啄木

¥452
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一握の砂・悲しき玩具
石川啄木【著】
金田一京助【編】
新潮社(新潮文庫)刊
1952(昭和27)年5月発行
1968(昭和43)年3月改版
1992(平成4)年6月改版
2012(平成24)年6月改版


聞くところによると、2012年は石川啄木の没後100年ださうです。
死後100年経つても愛される啄木氏の短歌。只者ではないと申せませう。

『一握の砂』には、藪野椋十なる人物の序文が付されてゐます。ジャアナリスト渋川玄耳の筆名だとか。こんな筆名の人がゐるから、椋鳩十鳩椋十問題に拍車をかけるのではないか。関係ないですね。
「我を愛する歌」のトップには、有名な「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」が配置されてゐます。
総題の元になつた「頬につたふ/なみだのごはず/一握の砂を示しし人を忘れず」を押し退けての抜擢。その理由は金田一氏の「解説」で詳らかになつてゐました。なある。

『悲しき玩具』になると、生活感が丸出しの歌が多くなります。病苦、生活苦が窺はれて切なくなるのであります。
登場人物については、金田一氏が親切に解説してゐます。痒いところに手が届く。土岐哀果氏のあとがきとともに、我我の鑑賞を助けてくれます。

うん、良いですねえ。啄木。贅沢な御馳走を味はふやうなものです。枕元に置き、折に触れて好きな部分を読み返すのも良い。
今後も新たな読者を増やしてゆくことでせう。

では御無礼します。
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