源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
すべての子供たちに
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すべての子供たちに―ボリス・ヴィアン詩集
ボリス・ヴィアン【著】
ミッシェル・グランジェ【絵】
永瀧達治【訳】
マガジンハウス刊
1994(平成6)年6月発行


ボリス・ヴィアンの詩とミッシェル・グランジェの絵。両者を結託させたのは訳者である永瀧達治氏。訳者あとがきで、自らのこの所業を自慢気に語ります。お茶目なのです。
と訳知り顔をしてゐますが、ミッシェル・グランジェといふ人は知りませんでした。
なんだか、エキセントリックといふか、苛立ちを隠せないやうな作風。必ず球体(地球)が登場します。
グランジェとヴィアン、二人の共通点はあまり感じられませんが、それが良いのかもしれません。

死神に向つて「君は何と辛抱が足りないことか」と詰め寄るボリス・ヴィアンには、無上の優しさを感じます。同時に諧謔精神、厭世観が適当に混つてゐます。JAZZYであります。
彼の、訳の分からない小説に比して、この詩集では真にストレートに挑発してゐます。
例へば『北京の秋』を読んで(あるいは通読できずに)、ボリス・ヴィアンから離れた人がゐましたら、本書を読んで、もう少し彼にお付き合ひください、とつぶやきたくなるのです。

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