源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
普及版 世界文学全集 第Ⅰ期
普及版 世界文学全集〈第1期〉 (集英社文庫)普及版 世界文学全集〈第1期〉 (集英社文庫)
(1995/08)
清水 義範

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普及版 世界文学全集 第Ⅰ期
清水義範【著】
集英社(集英社文庫)刊
1995(平成7)年8月発行


文学全集といふものが売れなくなつて久しいのであります。以前は応接間のインテアリアとしての用途もあつたやうですが、今ではそれも見かけませんな。
そもそも文学全集は新しいものが出てゐるのでせうか。「次回第○回配本は△△△です。ご期待ください」みたいな文句に胸躍らせた文学少年時代もあつたのですが...

さて清水義範氏は、世界文学全集をもパスティーシュしてしまひました。原典に申し訳程度の敬意を表しつつ茶化す作品群であります。
原典を知らなければ理解できないのではないか、といふ危惧に配慮して、原作を知らない読者でも楽しめるやうに配慮したと作者は語つてゐます。
無論原典を読んだことがあるならば、より愉快に楽しめるのであります。

たとへば私の場合、「シェイクスピア傑作選」は笑へました。
英文科の女子大生が書いた卒業論文の形をとつてゐます。題は「シェイクスピアって馬鹿?」。
石塚真由美と名乗るこの学生は、沙翁作品の設定や筋書き、人物造形のをかしな箇所を指摘して得意になつてゐます。確かに突つ込みどころ満載なんですけどね、沙翁つてのは。
いかにも自分の慧眼でもつて、それらの問題点(?)を指摘してゐるやうな気になつてゐる真由美さん。しかし次第に、語る彼女自身がどんどんボロを出してゐることに気付かないのが笑へます。

続けて、第Ⅱ期も読んでゐます。これは次回。

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