源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
乗ったで降りたで完乗列車
index_201411032217528c3.jpeg乗ったで降りたで完乗列車 (講談社文庫)

乗ったで降りたで完乗列車
種村直樹【著】
講談社(講談社文庫)刊
1986(昭和61)年11月発行


去る10月31日、名古屋市内にて開催された、「『鉄道の日記念講演会』~新幹線開業50周年・新幹線の変遷と今後~」なるイベントに参加してきました。
内容についてはたぶん他の人たちがブログなどで発信してゐると思はれるので割愛しますが、パネルディスカッションの参加者に、見覚えのある名前があつたのです。日本旅行の瀬端浩之さんとフォトライターの栗原景(かげり)さんであります(元元は村井美樹さんが参加するので申し込んだことを告白してをきます)。

ああ、このお二人は遥か以前に種村直樹氏の著書に何度も登場したなあと記憶が蘇つてきました。適当に一冊書棚から抜いたのが『乗ったで降りたで完乗列車』であります。種村氏の初期に属する作品ですな。
記憶通り、まだ高校生の瀬端氏が文中で大活躍してゐました。中中ワイルドな面も。栗原氏はまだ登場せず。もう少し後年の作品に出てゐるのでせう。

初めての駅から乗車すると「乗ったで」、下車の場合は「降りたで」と表現するさうです。京都弁なのは、京都大鉄研が発祥の用語だから。聞き慣れない言葉なので、当時の新刊案内や書評のタイトルでは『乗ったり降りたり』などと誤記されたものであります。
そして本書のテエマはずばり「完乗」でせう。種村氏は1979(昭和54)年に盛線の盛駅で当時の国鉄線を完乗、1983(昭和58)年に加悦鉄道・加悦駅にて民鉄線完乗を果たしてゐます。

自身の完乗のみならず、読者の完乗にも精力的に付き合ひます。レイルウェイ・ライターとして読者サアヴィスの一環なのでせう。「国鉄全線完乗七人七態」では、完乗の達成に至るプロセスにも個性があるものだな、と面白く拝見しました。

ちなみにわたくしは1987(昭和62)年、国鉄消滅寸前に国鉄線完乗しましたが、その内容に不満があり、JR線として改めて乗り直し、2006(平成18)年に再完乗を果たしたものです。別にテツぢやないですけど。民鉄線は...結婚後にペースが極端に鈍化し、今後の展望は描けぬ状況であります。

いや、自分の話はどうでもよろしい。
ちよつと覘いて見るだけのつもりが、やはり面白いので一冊丸ごと読んでしまひました。この頃の種村氏は最強だつたなあ...


スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://genjigawa.blog.fc2.com/tb.php/492-c27f7838
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック