源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
甲子園が割れた日
甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実 (新潮文庫)/中村 計

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甲子園が割れた日-松井秀喜5連続敬遠の真実
中村計【著】
新潮社(新潮文庫)刊
2010(平成22)年発行


もう一丁野球の本。特別野球好きではないのですが、たまたまです。

解説の最相葉月さんも書いてゐますが、この「松井5敬遠」を追跡取材した人がゐるのだなあといふのが、本書を手に取つた第一印象であります。
1992(平成4)年の夏の甲子園大会で、高知県の代表校だつた明徳義塾が、対戦校である石川県代表・星陵の4番打者、松井秀喜選手を全5打席とも敬遠した、といふ件であります。

何となく「敬遠を是とするや否や」といふ二者択一の議論で盛り上つてゐた記憶があります。
敬遠自体は、ちばあきお漫画でさへ結構行はれてゐたし、必要ならすれば好いけれど、どうみても第四打席はしなくても好いんぢやないかと思ひました。
巷間いはれるやうに、松井選手の株を上げただけでしたね。

著者は、明徳の選手が語つたとされる「甲子園なんてこなければよかった」といふ発言に触発されて、この件を取材する決心をしました。
焦点は、明徳の投手や野手たちは、本当は勝負したかつたのではないかといふところで、そこが著者が拘泥してゐた点であります。
内心「監督の指示で嫌嫌やつたのです。本当は敬遠したくなかつた」式の証言を得たかつたのでせう。
しかし著者がたどり着いた結論らしきものは...???

ひとつ言へることは、発言の有無や真意はとにかく、明徳義塾の野球観が世間一般のそれと乖離してゐたことが原因の一つらしい。
野球の質といふか、野球に求めるものが星陵高校側とは違ひすぎたと申せませう。

人間は、中中本音を吐かないものであります。
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