源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
阿Q正伝
阿Q正伝 (角川文庫)/魯迅

¥460
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阿Q正伝
魯迅【著】
増田渉【訳】
角川書店(角川文庫)刊
1961(昭和36)年4月発行


社用車のオイルを交換して貰はうと思ひ、馴染のガソリンスタンドへ行きました。時間がかかるので、店内で待てといふ。まあいつものことですが、今回はなぜか余計に時間がかかりました。
おかげで『阿Q正伝』を読む時間がたつぷりとあつたのであります。

阿Qの正伝を書かうと発心した「私」ですが、彼の正確な名を知らない。人は阿Queiと発音してゐるが、どんな漢字を当てるのか分からないので、結局「阿Q」と表記する、と弁明してゐます。
この阿Qは、庶民の中でも最下層に属する存在として描かれてゐて、辛いのであります。まあ何かと虐げられる。読者の不快感を和らげるためか、文体は諧謔調で、ふざけてゐるとさへ言へませう。結局彼は(辛亥)革命の被害者と申せませう。

そのほか八編の短篇が収録されてゐます。第一作品集『吶喊』からの選が多い。
なかんづく「狂人日記」は衝撃的ですな。発表時の背景を以ると、当時の読者の反応のほどがしのばれます。
そのほか「藤野先生」「眉間尺」「孤独者」など。時代背景を予習して読むと、更に理解が深まる傑作群であります。
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