源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
用心棒スチール写真全348
用心棒スチール写真全348 (小学館文庫)/黒沢プロ

¥500
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用心棒スチール写真全348
黒澤プロ【協力】
小学館(小学館文庫)刊
1999(平成11)年6月発行


黒澤明監督の『用心棒』。スチール写真とともに物語をたどる一冊であります。
写真は、タイトルに「全348」とあるから多分348枚収録されてゐるのでせう。数へてないけど。
黒澤監督の大ヒット作であると同時に、俳優三船敏郎の代表作とも申せませう。次回作『椿三十郎』とともに、三船=豪快な素浪人のイメエヂを決定付けたのです。
のちのTV作品『荒野の素浪人』『素浪人罷り通る』なんかも、『用心棒』そのままのキャラクタアでした。さういへば『荒野の素浪人』に登場する大出俊さんの「五連発の旦那」鮎香之介は、仲代達矢さんの卯之助に想を得てゐるのでせうね。

ところで本書には「エピソード」なるコラムが処々方々に配置されてゐます。
まあ、おほむね黒澤監督がいかにスゴイかを喧伝する内容ですな。ある文章では時代考証に厳しいと述べられてゐますが、一方他所で「黒澤監督は時代や本物にこだわっていたわけではなかった」と書かれてゐます。狐につままれたやうな気分でございます。結局黒澤監督はスゴイのさ、と主張したいのでせうか。
最後の「エピソード」にもありますが、黒澤監督は徹底して面白い娯楽作品を作らうとしたのに、周囲(評論家など)が監督を神格化したいのか、色色な理屈を付けてゐます。世界のクロサワが単なる娯楽作品を作る訳がない、とでも言ひたいのでせうかね。わたしら素人は純粋に愉しめば良いでせう。
本書はその手段のひとつとして、布団の中でも気軽に観られる『用心棒』であります。

さて夜も更けました。それでは、おやすみなさい。
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コメント
コメント
1. 月影兵庫
源氏川様、おひさしぶりでございます。こちらへお引越しなさったのですね。

私、少年時代に近衛十四郎の「素浪人・月影兵庫」「花山大吉」を見ておりましたが、長じて黒澤を見てから、旅の素浪人というキャラ付けが月影兵庫まで及んだのだろうか、と思ったことがございます。

今後とも貴ブログ、愛読させてください。
2012/02/06(月) 11:26:47 | URL | 荒川洋平 #79D/WHSg [ 編集 ]
2. Re:月影兵庫
荒川先生! ご訪問ありがとうございます。

なるほど、近衛の旦那も黒澤素浪人の流れを汲んでゐるのかもしれませんね。
さう考へると、改めて『用心棒』の影響力の大きさを感じます。


こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

2012/02/07(火) 00:10:05 | URL | 源氏川苦心 #79D/WHSg [ 編集 ]
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