源氏川苦心の快楽書肆
古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
恐るべき子供たち
恐るべき子供たち (岩波文庫)恐るべき子供たち (岩波文庫)
(1957/08/06)
コクトー

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恐るべき子供たち
ジャン・コクトー【著】
鈴木力衛【訳】
岩波書店(岩波文庫)刊
1957(昭和32)年8月発行


エリザベートとポールは姉弟であります。ポールとジェラールは友だち。
ジェラールとアガートは後に結婚します。
そして、ポールとジェラールの共通の知人にダルジュロスなる少年がゐます。以上が主要な登場人物。恐るべき子供たち。レ・ザンファン・テリーブル。

ダルジュロスはポールに雪のつぶてを投げつけて怪我をさせます。雪玉の中に何が入つてゐたのやら。
それなのにポールはダルジュロスに憧憬を抱いてゐるやうに見えます。結果としてそれが悲劇的結末を迎へるのでした。
読む側としては、やはりジェラール君が一番近い立場なので感情移入しやすいですね。といふか彼以外にゐません。

かつて、「若者」と「馬鹿者」は音が似てゐるだけでなく、実態もほぼ同じと言はれてゐました。さすがに現在、さういふ意見は鳴りを潜めてゐますが、そんなことを想起させる暴走振りであります。
しかし、この予定調和的な暴走はなぜか心地良い。そして迫力があります。
特に終盤でジェラールとアガートが、ポールとエリザベートを訪ねて、ダルジュロスと再会したことを告げる場面以降は恐いくらゐの展開であります。

恐るべきは子供たちより、作者のコクトーであると申せませう。

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